Reducing engineering to its fundamentals, to get you even closer to the original recording.

フラッグシップ MC カートリッジ
2026年5月20日発売
トラジが考えるカートリッジの究極。それはあくまでも「フラット・バランス」である事を前提にしています。現存する「ダイヤモンド・カンチレバー」を採用したカートリッジのデータを調べると、そこには驚くべき事実が隠されています。それは、多くのカートリッジが度合いの違いはありますが多少ハイ上がりなバランスで故意に設計されているという事です。このことは、一瞬の聴き比べにおいて高域が伸びているように感じさせる事ができ優位かもしれません。しかしトラジの考えは違います。主人公はあくまで「音楽」であり、アーティストと録音エンジニアが捉えた音楽のバランスを再生機器で変更すべきではありません。だからこそトラジはフラット・バランスを実現しつつ、どこまで色付けなく、高解像度、ハイスピード化できるかをテーマにカートリッジの開発に取り組んできたのです。いつまでも音楽に没頭でき、飽きる事なく楽しめるための最も大事な要素が「フラット・バランス」であると彼は知っているのです。
5年以上にわたる情熱的な開発期間を経てRUBY ONEは完成しました。ダイヤモンド、ルビー、ボロンなどのカンチレバーから、ファインラインからマイクロ・エリプティカルといったスタイラス形状まで、あらゆる要素を繰り返しテストしました。その全ては溝のひとつひとつから、より多くのディティール、より素晴らしい音楽を引き出すという事を追求した結果です。カートリッジ本体についても、数えきれないほどの試作と改良を重ねました。5年という開発期間がトラジ・モグハダムという人のレコード再生にかける想いを物語っているといってもいいでしょう。

こうして、長年の研究はRUBY ONE MCで昇華されました。VERTERE独自の4点固定スパイクを備え超高剛性固体アルミニウム合金から精密加工された、不要な共鳴を排除し音溝から発電機へのエネルギー伝達を最大化したボディ。美しいだけでなく、機械的強度と振動制御が遥かに向上しました。また、特注のジェネレーターとの完璧な相乗効果を得るため、カートリッジの質量と構造バランスが徹底的に調整されました。さらに、厳選された素材が理想的な柔軟性と減衰性能を発揮し、正確な溝追従と歪みの低減を実現する2層サスペンション構造を採用。そして、卓越した精度と低質量で、繊細かつダイナミックで透明感ある再生を実現させるマイクロリッジ・ヌードダイヤモンド・スタイラスと、ルビー/アルミ合金製テレスコピック(伸縮式)カンチレバー。これらの組み合わせにより、弦楽器の最も繊細な余韻から、グランドピアノの豊かな響き、激しくスピード感あるリズムまで、あらゆるニュアンスを過去に無いリアリズムで捉える事が可能となりました。

RUBY ONE MCの実力は期待以上というレベルではありません。MCカートリッジが無しえる可能性を再定義させるいといってもいいでしょう。RG-1 PKGと共にTIAS2025で大きな衝撃をあたえたアナログサウンドにはRUBY ONE MCも大きく寄与している事は疑う余地がありません。

| 型番 | RUBY ONE MC |
|---|---|
| 形式 | MC型 |
| 再生周波数特性 | 10 – 50,000Hz |
| 出力レベル | 0.45mV(@5cm/sec,) |
| スタイラス | ヌード・マイクロリッジ・ダイヤモンド(2.4×73μm) |
| カンチレバー | ルビー/アルミニウム-テレスコピック |
| 推奨針圧 | 2.05g(1.90 – 2.10g) |
| ボディ | 超高剛性アルミニウム合金 |
| 取り付け穴間隔 | 12.7mm |
| 取付方法 | M2.5径 特殊3点接触 |
| 推奨負荷 | 1000Ω - 1005Ω / Max 0.22μF |
| コイル・インピーダンス | 40Ω |
| ダイナミック・コンプライアンス | 12×106cm/dyne(@100Hz) |
| マグネット | サマリウム・コバルト |
| チャンネル・セパレーション | >30dB |
| ジェネレーター固定 | 特殊4点接触式ステンレススパイク |
| 自重 | 11.8g |