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Reducing engineering to its fundamentals, to get you even closer to the original recording.

IMPERIUM

プレシジョン・モータードライブ

¥1,980,000 税込

2025年2月1日発売

2025年に発売を予定している日本限定のパッケージとなるVERTEREのフラッグシップ・プレーヤーRG-1PKG。SG-1本体からスピンドル、プラッターがアップデートされるRG-1本体に、付属するアームは新開発のSG-2 Pathfinderとなる予定です。そして、モータードライブはTempoから大幅にアップデートされたImperium(インペリウム)が標準付属となります。もちろん、SG-1PKGを既にお持ちのお客様は、RG-1PKGにアップデートが可能となりますが、一気にアップデートせずとも、プレーヤー、アーム、モータードライブのどこからでもアップデートする事が可能です。

そうなると疑問となるのが「どこからアップデートすべきか?」という問題です。私はトラジにその質問をぶつけました。その回答は意外と思われる方もいるかもしれませんが「モータードライブ」というものでした。もちろんどこから変更しても大幅なアップデートになるのですが、レコードを再生する事で聴こえる音楽は、唯一のエネルギー源であるモーターに最も影響されます。このエネルギーがレコードを針に押し付け音楽を再生するのです。ドライブシステムにノイズや変動があると、音楽に悪影響を及ぼします。ディテール、ダイナミクス、音色、タイミング、音楽性など、さまざまな要素が損なわれてしまいます。つまりアームやプレーヤーの能力を最大限引き出すためにもまずモータードライブが重要なのです。タクトシュトックではRG-1PKGの発売に先駆けてImperiumモータードライブを一足先にリリースいたします。SG-1PKGはもちろん、MG-1PKGにもTempoから交換してお使いいただくことで大幅なサウンドのアップグレードをお約束いたします。

Imperiumはレコードプレーヤーのモーターを制御し、可能な限りノイズの少ないスムーズな駆動と歪みの低減を実現します。その内部回路はMG-1PKG、SG-1PKGに標準で付属するTempoモータードライブと同様に、デジタル領域で純粋な正弦波を生成しオンボードDACを介してアナログに変換する独自のマイクロプロセッサです。モーターを駆動するために、コサイン波とサイン波の2つの波形が生成され、2つのブリッジアンプで増幅されます。


しかし、もちろんImperiumではあらゆる箇所でTempoよりも高品位なパーツが選別して使われているだけでなく、リニア電源も搭載されています。広範囲にわたるグラウンドプレーンを利用した金メッキの2層PCB、異なる回路セクションに安定化電圧を供給し、全体的に細部に至るまで特別な配慮が施されており、モーターへの電力供給を確実に制御し「クリーン」な状態でモーターをドライブすることを保証します。PCBは両方の技術の長所を活かして、SMD(プリント基板実装部品)とスルーホールの部品を組み合わせています。デジタル回路、マイクロプロセッサ、DAC回路全体を銅箔でシールドし、次にPCB全体をステンレス鋼シールドプレートで二次シールドする徹底ぶりです。

Unique fine-tuning pot and rotation control

トラジ独自の考えによってVERTERE製のプレーヤーには一般的な回転調整機能がありません。この調整機能こそ、経年による回転ムラを引き起こす原因であり、生産時にレコード自体に回転誤差がある事を考えれば、その場で正確に33 1/3に合わせる事よりも、正確に一定速度で回転し続ける事こそ大事だと判断しているのです。また、再生に悪影響を与えるモーターノイズ(振動)を極限まで減らすために、Imperium下部には、モーターとマッチングをとるためのLEVEL調整とPHASE調整が設けられています。普段は調整する必要はありませんが、対となるモーターに合わせた完璧な調整を行う事も可能となっています。


上記でも書いたようにレコードの生産にはばらつきがあります。本来表示された回転で製作されるはずのレコードが、実際に再生すると少し遅く感じたり、逆に速く感じた事がある人も多いでしょう。その再生される1枚ごとに、調整を行う事ができる機能をImperiumは搭載しています。調整方法は中心のノブをどちらかに回転させるだけです。これはあまりにも画期的。レコード制作にも携わっているトラジならではのアイデアと言えるでしょう。一般的な回転調整とは全く異なっており、この機能を搭載する事によって、将来回転ムラが起こる事がない事を保証しているのは言うまでもありません。

二重スクリーニングされたプログラミングおよびアップデート可能なマイクロプロセッサが、正弦波と余弦波(± 0、0.25%、0.5%に切り替え可能)をデジタル生成し、同じく二重スクリーニングされたDACに送信します。DACの出力は、モーターに必要な約17Vを駆動するために、非常にクリーンな電源から供給される2つの「パワーアンプ」に供給されます。

モータードライブの出力は、高品質の金メッキ7ウェイ・スレッドロックDINコネクタで、専用のモーターリンクケーブルを介してImperiumの電源をレコードプレーヤーに供給します。また電源ケーブルはVERTERE Red MC 2.0mが標準で付属しています。

Specifications

型番 IMPERIUM
価格 ¥1,980,000(税込)
仕様 マイクロプロセッサ制御/プログラマブル
内蔵電源 リニア電源/安定化メイン電源レールと2つの安定化電源搭載
出力ドライブ バイフェーズ・ブリッジアンプ
出力 精密なサイン波とコサイン波
スピード調整 33 1/3RPM、45RPM
スピード調整 -0.25%, -0.75%, 0.0, +0.25%, +0.75%
出力調整 33/45 位相アングルおよびレベル
出力電圧 17.5 Vac rms(二相)
LEDイルミネーション出力 12Vdc(固定) 〇THD+N:<0.08%
回路シールド 3重シールド
モーターリンクケーブル 専用二相+LED電源
消費電力 30W(最大)
サイズ W214×H58×D245mm(スイッチ類、脚部含む)
重量 2.6kg
付属品 専用モーターリンクケーブル、Red MC 2.0m電源ケーブル