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Back to the future. Just arrived from the 90s!
But it has been modernised and refined.



ES-28N

¥1,980,000 税込 (BLK / WNA / WHT)

2026年2月1日発売

epos初の3WAYスピーカー ES-28N

eposからついに旗艦モデルES-28Nが登場です。FINK team/eposブランドにおいて2WAYをメインに展開してきたカールハインツ・フィンクが放つグルーブ感満載の3WAY。もちろん繊細な表現をも得意とし、音楽の守備範囲は広大です。その期待を大きく超えた完成度によってTIAS2025において大きな話題を集めたeposのフラッグシップをご紹介いたします。

eposES-28Nは、新生EPOSラインナップにおける3番目の製品です。巧みな「2WAY」の設計で知られるカール・ハインツがなぜ3ウェイを開発したのか?もちろん私達もそれを知りたいと考えていました。彼の答えはまさにシンプル「それは経験」というものでした。

eposES-14N以上に豊かで、eposらしいグルーブ感あるマッシブでタイトな低域を2ウェイシステムのダブルウーハーで得る事は現実的ではありません。2ウェイシステムでは、ダブルウーファーは上手く機能しないのです。2つのウーハーでツイーターを挟む配置も考えられますが、ツイーターは約1mの高さに配置する必要があるため、スピーカーは巨大なタワー型になってしまいます。

eposもうひとつの解決方法として、いわゆる2.5ウェイ設計が挙げられます。2つのウーハーのうちひとつ(通常は下側)を中域において働かないようにし、もうひとつで残りの中域をカバーしてツイーターとの間を埋めることになります。この手法は古くから使われていますが、このアプローチには大きな欠点があります。中域のエネルギーを制御するのが困難になるのです。すなわち、2つのウーハーの放射軸が下方に傾いてしまうため、最適なレスポンスカーブを得られるのがリスニングポジションの下側になる結果、耳の高さにある中域から上のエネルギーが失われてしまいます。そう、これこそフィンクが3ウェイにした理由です。しかも、もともと優れたES-7Nのウーハーがありました。このウーハーに僅かな変更を加えるだけで素晴らしいミッドレンジ・ドライバーを完成させることができました。



ENCLOSURE

カールハインツ・フィンクが設計するスピーカーは常にエンクロージャー設計に細心の注意が払われます。それが3WAYのためであればなおさらです。ES-28Nのエンクロージャーは、ES-14Nと同様、各ドライバーの時間軸を揃えるため、僅かに後傾しています。2基のウーハーはバスレフポートがあるコンパートメントに収められ、キャビネットの音色変化を抑えるよう丁寧に補強。エンクロージャー全体は最新世代のダンピング・グルーで接着した2層MDFで組み上げられています。50mm厚のフロントバッフルは、10mm2層と30mm1層による多層MDFパネルで構成。ミッドレンジは、反射を防ぐため背面側を三角形にした専用コンパートメントに収められ、さらにツイーター後方のスペースにクロスオーバーを収める事で、各コンポーネントがウーハーによる音圧の影響を避ける事に成功しています。バスレフポートの開口部は底面に配置。直径80mmのポートがキャビネットからの共振を最小限に抑えつつ、低域の出力を最大限に高めます。ポート中央には圧力を均一にするための穴が設けられ、チューブ自体の共振を排除。ソケットの開口部を余裕を持ったサイズにすることで、たとえスパイクを用いずに床に設置したとしても、低音のパフォーマンスに悪影響を与えにくい設計となっています。





長さ30cmを超えるバスレフポートによる出力は、エンクロージャーとドライバーの組み合わせによって30Hzにも達しました。上記のグラフは、標準的なポートとeposの圧力補償型ポートの違いを示しており、eposの設計では共振を10dB除去していることがわかります。エンクロージャーの定在波がポートから漏れ出すことのないよう、適切に設計・配置されているのです。


Crossover Network

スピーカーにおけるクロスオーバーの設計は、適切なバランスを実現するために極めて重要です。軸上に滑らかなレスポンスカーブを描きながら、クロスオーバー領域での放射エネルギーの総量を確保する必要があるからです。そのためには慎重にトポロジーを選択する必要がありますが、ES-28Nでは改良が施されたLKR回路を採用しています。さらに重要なのは、2基のウーハーとミッドレンジのタイミングです。クロスオーバー周波数周辺だけではなく、クロスオーバーポイントの上下全域において完璧でなくてはなりません。ドライバー間のごく僅かなタイミングのズレを測定することはほぼ不可能です。しかし、その差を聴き取ることは可能です。そのため、従来のLKRトポロジーとは異なるフィルターを採用しました。適切な設計と膨大な時間をかけた試聴テストの結果、小型ミッドレンジのもたらす透明感とツインウーハー構成の力感を伴いつつ、2ウェイシステムのようにバランスの取れた温かみあるサウンドを実現したのです。


クロスオーバー・ネットワークの設置場所は、ツイーター背後の独立したチャンバー内です。カスタムメイドの高電圧コンデンサー、高出力インダクター(コイル)、低インダクタンス抵抗器を用いることで、ナチュラルな音色に調整されています。

IMPEDANCE AND DISTORTION



レスポンス・カーブは、クロスオーバー周波数である約300Hzから下降する低域特性を示しています。ES-28Nはウーハーが床に近いことを想定し、これまでとは若干異なる音作りが施されています。30Hzという低いチューニングと相まって、非常に深くタイトな低域を実現しています。中域ではインピーダンス補正が施されており、真空管アンプとの相性も向上しています。



86dB SPLで測定された歪み曲線は、100Hzから10kHzで0.2%未満という驚異的な平均値を示しています。


Original Tweeter

image EPOS ES14N

ツィーターはES-14NおよびES-7Nと同じ最高品質のものをそのまま採用しました。この素晴らしいツィーターに4年たった今でも改良を加える箇所は何もありませんでした。アルミニウム合金ドームをセラミックでコーティングすることで剛性を高め、ファブリック・サラウンドと特殊形状のコントロールリングの採用により共振ピークは約30kHzとなり、聴覚の限界である20kHzから大きくシフト。ボイスコイルは28mmで、マグネットにはフェライトマグネットが採用されました。ドームおよびサラウンドの背面に多くの空間を設ける事が可能で小さすぎるキャビティによる圧縮と歪みを避ける事ができます。またフェライトマグネットにはカッパー(銅)キャップを追加することで超高周波でのレベルを向上させました。

ツィーターの金属プレートは、バッフル面とのエネルギー伝達を低減するために、ネジ周りの4点のみがキャビネットに接触しています。これはnaim audioのロイ・ジョーンズのアイデアによるもので、彼の承認によってES-14N/ES-7Nに採用されました。また、このツィーターは安定した温度と低コンプレッションを実現するために、ギャップにはFerrofluid(フェロフルイド/磁性流体)は使用されていません。
音楽をストレートに届ける完成度の高いコンプレッション・ホーンのようなエネルギッシュで抜けの良い高域の秘密は、28mm径の近年では少し大きめのオリジナル・ドライバーの恩恵なのです。

image EPOS ES14N

MIDRAGE DRIVER

ミッドレンジ・ドライバーは、ES-7Nのために設計された130mmのポリプロピレン・ドライバーをベースに、ES-28N用に再設計されました。ポリプロピレンは大変優れた素材にもかかわらず、旧世代の素材というイメージを持っている方もいるようです。しかしそれは間違っています。現在は30年前と違い様々なシミュレーションが行えるだけでなく、素材の厚みも箇所ごとに変更させる事が可能です。特殊な形状になるよう射出成型を行い、10%のマイカを混入させる事で理想的な剛性を実現しました。さらに、低ヒステリシス(過去に加わった力)のラバー・サラウンドとノーメックス・スパイダーにより、大きな振幅に対してもリニアで優れたコントロール性能を発揮します。30mmのボイスコイルは、非金属のTILフォーマー(TIL:グラスファイバー/エポキシレジン混合物)製で、インピーダンス・コントロールリングを備えたマグネット・システムによって歪と相互変調を最小限に抑えます。また、ダブルマグネットが磁界を補正し、コイル力を増大させています。


BASS DRIVER

2基の7インチウーハーのマグネットとバスケットはES-14Nと同じですが、コーン型はカーブドコーンではなく、ストレートコーンを採用しました。逆ドーム型の大型センターキャップと相まってコーンの剛性が高まり、高速かつ力強い低音再生に繋がるからです。マグネットにはアルミニウム製の復調リングがボイスコイルのインダクタンスを安定化させ、クロスオーバーの変調がなく、高調波歪みと相互変調も低減しています。36mm径、長さ18mmのボイスコイルは非金属のTILフォーマー(TIL:グラスファイバー/エポキシレジン混合物)製で、インピーダンス・コントロールリングを備えたマグネット・システムによって歪と相互変調を最小限に抑えます。


SPIKES / DOMES

ES-28NにはFINK teamKIM用に開発された、オーステナイト系304非磁性ステンレスから加工した専用スパイクが付属しています。耐久性、精密加工性、耐環境性に優れたこのスパイクはES-28Nから最高の性能を引き出すだけでなく、フローリングなどに傷をつけたくない場合は、先端部をドーム型に変更する事も可能となっており、ユーザーはインシュレーターなどを別途用意する必要がありません。数多くのスピーカー設計を請け負ってきたカールハインツ・フィンクならではの配慮と言えるでしょう。

image FINK team BORG

Others

ES-28Nには一般的なスピーカーターミナルは無く、端子はドイツ製の4mmバナナソケットタイプで内部の金属プレートにマウントされています。ハイエンドなスピーカーターミナルを採用するよりもはるかにサウンド面で有利でした。もちろんバナナプラグは付属しており、別途購入する必要はありません。


COLORS

ベーシックなブラック(BLK)。木目が美しいウォールナット(WNA)を標準色としてご用意しました。華やかなホワイト(WHT)は受注でお承りいたします。



Specifications

モデル名 ES-28N
型式 3ウエイ・バスレフ型
ユニット 1×28mm アルミ/セラミック
・ドーム (No Ferrofluid/磁性流体無し)
1×130mm インジェクションモールド
・ポリプロピレン・コーン(30mm径ボイスコイル)
2×178mm インジェクションモールド
・ポリプロピレン・コーン(36mm径ボイスコイル)
周波数特性 30Hz ~ 25kHz(-6dB)
能率 86dB@ 2.83 V / 1 m
全高調波歪 0.2 % THD @86dB between 100Hz and 10,000Hz
クロスオーバー 300Hz,2,700 Hz
平均インピーダンス
最低インピーダンス 3.9Ω@16kHz
サイズ H1050×W250×D360mm
重量 35kg /台
ターミナル シングルワイヤ 4mmバナナ・ターミナル
付属品 接続用バナナプラグ, スパイク(ドーム型に変更可能)
仕上げ BLK(ブラック) / WNA(ウォールナット) / WHT(ホワイト)
※WHT(ホワイト)は受注取り寄せ

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