Europe's largest audio manufacture brand, A tube specialist since 1995
2023年1月10日発売
PH1.10の技術を踏襲し使いやすいサイズを実現したのがPH 2.10です。増幅のための真空管は1段/2段目が12AX7で構成され、サブソニック・フィルターを通過。その後3段/4段目は12AT7によって増幅されます。RIAAカーブの補正は純粋なパッシブ回路で行われ、青色アルマイト処理されたアルミニウム製シールド・シリンダーが真空管を振動や電磁干渉から保護。もちろん、使用される真空管はカノアが誇るAladdin試験システムを用いて細心の注意を払って測定・選別されたものだけが採用・マッチングされます。
近年ではその手間から使われる事が少ない真空含侵トランスの採用が、機械的なハムノイズや混入ノイズの低減に威力を発揮。トランス全体は特殊な防振材が用いられ、トランスの一次側と二次側の巻き線は50%オーバーラップしたシールディング・カッパーで分離されており、ネットワークなどの干渉電圧の侵入を防ぎます。信号経路には高品位なポリプロピレン・コンデンサーのみが使われ、全体的なフィードバックがない設計となっているだけでなく、回路はカノアが誇るオリジナルCMT™テクノロジーが採用されています。MC入力にはPH1.10同様高品質ルンダール製ステップアップトランスを使用。
巧みな設計と高品位なパーツを奢る事で実現するカノア・オーディオらしい透明感とリズム感に富んだサウンドは、1.10に比べて使いやすいサイズと相まって人気が出るに違いありません。
MM/MC両フォノ・カートリッジに対応した真空管プリアンプ | |
MM/MCは干渉せず同時接続が可能 | |
フロントパネルのノブとボタンにより、MM/MCの選択や各セットアップが素早く可能 | |
グローバル・フィードバックがない回路設計 | |
PCB基板にはカノア・オリジナルCMT™テクノロジーを採用 | |
自社開発測定機を用いた徹底的な測定と選別による使用真空管のマッチング | |
真空含浸(vacuum-impregnated )トランス・コア | |
特殊な防振材を使用したトランス | |
高品質なポリプロピレン・コンデンサーのみを使用 | |
MCフォノ・カートリッジ用に高品質なルンダール(Lundahl)社製トランスを採用 |
型番 | PH 2.10 SIL (シルバー仕上げ) |
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MM負荷容量/ゲイン | 50, 150, 270, 370, 520, 620, 740, 840 pF / Gain: 47 dB |
MC入力インピーダンス/ゲイン | 10, 20, 40, 80, 150, 300, 600, 1.200 Ω / Gain: 71 dB |
出力インピーダンス | < 500 Ω |
入力 | 2系統 (RCA -> MM / RCA -> MC) |
出力 | 1系統 (RCA) |
全高調波歪 | MM / MC <0,2% / 1 VRMS |
サブソニック・フィルター | 18 dB / Octave |
RIAA精度 | 0,3 dB / 20 Hz - 20 kHz |
S/N比MM | < 84 dBV (87 dBV - IEC - A) |
S/N比MC | < 80 dBV (87 dBV - IEC - A) |
使用真空管 | 2×12AX7, 2×12AT7WC |
サイズ | W435×H107×D405 mm |
重量 | 14kg |