CANOR AUDIO logomark

Europe's largest audio manufacture brand, A tube specialist since 1995

About CANOR AUDIO

FINK teamのデイビット・ジェフリーズから、真空管のスペシャリストを紹介したいと連絡があったのは2021年の春頃の事でした。WEBサイトで製品群を見た時、どこか見覚えがある気がしたのです。そう、カノア・オーディオは、「HIGH END MUNICH 2019」 でFINK team BORGをドライブしていたあの真空管アンプだったのです。BORGをミュンヘンで聴いた時のインパクトは今でも忘れられません。すぐに1台サンプルを取り寄せようとしたのですが、そうはいきませんでした。彼らはサンプルであっても100%のパフォーマンスを日本仕様の100Vで実現できるまで送りたくないというのです。最初のサンプルがスロバキアから発送されたのは5ヵ月後の事でした。ミュンヘンで聴いたサウンドそのものに続き、開発に対する真摯な取り組みに、このブランドは信頼できるとの想いを強くしました。

カノア・オーディオ社は、1995年にスロバキア共和国東部のプレショフに設立されました。社名はラテン語で"音"そのものを意味するCANOR(カノア)からとられています。1995年4月にブルノ (チェコ共和国) で開催された展示会で、最初の作品であるTP101真空管インテグレーテッドアンプのプロトタイプが発表されました。カノア・オーディオの真空管アンプは設立当初より母国をはじめ東欧圏を中心に高い評価を受けていましたが、2008年頃から西欧、北米マーケットへの進出を果たし、近年ではおよそ35カ国に輸出され、世界中で数々の賞を受賞するブランドに成長しています。

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カノア・オーディオは自社内にSMT(Surface Mount Technology)ライン、陽極酸化ライン、CNC機械などを保有しており、社員数はおよそ90人とヨーロッパ最大級です。また、多くのオーディオブランドのODMを請け負っている事でも有名です。ODMは、設計された製品の生産のみを行うOEMとは違います。設計、開発から製造までの一切を請け負い、完成した製品を依頼されたブランドに納入するのがODMです。カノア・オーディオの設計能力、技術力の高さはこのことからも折り紙付きと言えるでしょう。ここ日本にも多くのODM in Canorのプロダクトが輸入されており、その存在は知らなくても、自宅ではカノアで設計・生産されたオーディオ製品を使っているユーザー様も実は多いのです。

カノア・オーディオの取り扱い開始の発表までは最初のサンプルが日本に到着してからさらに1年以上の時間が必要でした。それはインテグレーテッドアンプに続き2種類のフォノアンプのサンプルをオーダーしていたためです。彼らは価格帯に関係なく100Vで本国と遜色ない完璧なサウンドが再生されるまで試聴テストを繰り返してくれました。

日本では2種類の高品位な真空管フォノプリアンプから取り扱いを開始し、2023年には真空管インテグレーテッドアンプも発売予定です。

Original Tube Measuring Machine “BT-1” “TTM-1” “Aladdin”

すべての真空管は、特別に自社内で開発された独自の「BT-1」「TTM-1」「Aladdin」測定器で測定・選別され、最高品質の真空管のみが使用を許可されます。各製品の品質は、最新のオーディオ・プレシジョン・テスト機器によって管理され、製品はバーンイン後に全数最終試聴テストを受けます。生産におけるすべての技術的プロセスは、高品質な製品を製造するという唯一の目的につながっているのです。

このカノア・オーディオが開発した真空管測定機・テスターは、多くの真空管製造業者や販売業者に供給されています。真空管ブランドが信頼しているというこの事実が、カノア・オーディオが真空管のスペシャリストであるという証明とも言えるでしょう。

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CANOR CMT ™ Technology

CANORの全ての製品において、プリント基板の製造にCMT ™テクノロジー(CANOR® PCB Milling Technology)が採用されています。電子回路は比較的高いインピーダンスで動作しており、(コンデンサと同様に)接線による劣化は音像や空気感の劣化をもたらしますが、CMT™テクノロジーによってプリント基板の誘電損失係数(損失接線)を空気損失係数に近づけることが可能になりました。これは基板の計算された位置にホール(穴)を空ける事が出来る技術であり、この技術によりワイヤー接続では非常に高価で高品質なテフロン絶縁ワイヤーを使用しなければ達成できないような優れたパラメーターが達成可能となりました。さらに、この技術には100%同一の幾何学的配置で生産できるという利点もあります。これはワイヤー接続では不可能なことです。さらに、ワイヤーを使った接続に比べて、数倍の短さで回路を構築できるのも大きな利点です。

Unparalleled Quality

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カノア・オーディオは、自社の製品やODM製品以外に数多くのブランドの製造(OEM生産)を請け負っています。世の中には様々なブランドが存在しますが、いかに巧みな設計を行っても生産技術が伴わなければ素晴らしい製品にはなりません。カノアは多くのブランドからの信頼を得て、他社ブランドの製造を請け負っており、それらの中にはすでに日本で大成功しているブランドも少なくありません。その技術力とQCレベルの高さは、日本のオーディオファンにも響くに違いありません。

スロバキアから届く真空管のスペシャリスト、CANOR AUDIO(カノア・オーディオ)にどうぞご期待ください。

ステレオサウンド YouTubeのCANOR AUDIO紹介動画