Europe's largest audio manufacture brand, A tube specialist since 1995
AI 1.10
Precision Integrated Tube Amplifier
¥1,430,000 税込
2023年7月1日発売
近年のカノア・オーディオの快進撃のきっかけとなったKT88ハイパワー管４本を使ったクラスA動作真空管プリメインアンプAI1.10が専用100Vトランスの開発を終え、ついに日本にも登場します。オートバイアス機能を備え、トライオードモード（20W）とウルトラリニアモード(40W)をスイッチひとつで切替可能。この切替は音楽を聴いている最中にも行うことができ、たとえば室内楽やボーカルといった音楽の時にはトライオードモードを、ロックやジャズといったグルーヴ感を楽しみたい時はウルトラリニアモードを、といったように気分や音楽によって変更する事ができる事を意味します。電源を落とす事なく切替ができるメリットは、気軽に聴き比べて好みの方を選ぶことができる事にあり、これはカノア・オーディオの技術力の高さの証明でもあるのです。
これ以上のアンプは必要なのか・・・多くの方がＡＩ1.10を最初に聴いた時の感想です。
ＰＨ1.10でも感じた透明感、倍音の豊かさ、広大なサウンドステージと深さは素晴らしいの一言で、その静寂性は過去の真空管アンプでは達成できなかったレベルにあると言えます。設立以来様々なメーカーの製品設計、製造を手掛けてきた経験が活かされた完成度は圧倒的で、一度試聴したらこの音から離れられなくなる人は多いのではないでしょうか。スロバキアから届いた素晴らしいインテグレーテッド・アンプをどうぞお試しください。
厳選された真空管
CANORにサプライヤーから供給される真空管は、CANORからサプライヤーに供給されたアラジンシステムによって測定、選別された素晴らしい真空管です。さらに、カノアに到着したそれら真空管は全て最初に200時間のバーンインが行われ、最高のパフォーマンスが得られる状態になった後で、アラジンによって更なるテスト、選別、ペアリングが行われます。AI1.10に採用される真空管はエリート中のエリートなだけでなく、完璧なマッチングがとられているのです。これは真空管アンプにとって実は最重要なポイントでもあるのです。
電圧安定化回路
CANOR AI1.10には、入力電圧をリアルタイムで監視し、入力トランスの最適な入力（1次側巻線100/105/111V）を自動で切り替える安定化回路（VSC）回路が搭載されています。これはパフォーマンスが向上するだけでなく、真空管の長寿命化にも寄与します。
ボリュウム・アッテネーター
採用されたアッテネーターは、1dB単位のゲイン制御を提供し、最小減衰量は63dBです。
オリジナルの設計により、信号はボリュウムに応じて０から最大6個のリレー接点を通過しますが、左右チャンネルの同期間の偏差は0.05dB未満であり、これは最高のポテンショメーターさえも上回っているのです。
チャンネル・セパレーション
リレー・アッテネーターには、チャンネルごとに２つの独立したブロックがあり、非常に優れたチャンネル・セパレーションを獲得しています。この種のボリュウムは、通常遥かに高級な価格帯のアンプにしか採用できていない場合が多く、多くのメーカーのOEM/ODMを請け負っているメリットがここにも活かされており、この経験の積み重ねがCANOR製品の素晴らしいサウンドクオリティを作り上げます。
モノブロック接続
サウンド・パフォーマンスをさらに向上させるために、AI1.10を２台使用する事で、モノブロック接続でスピーカーを駆動する事ができます。CANOR データリンクケーブルを用いる事で、片方のユニットは「マスター」、もう片方は「スレーブ」となります。２つのアンプはいわゆるブリッジ接続（完全対称接続）です。プリアンプを別途用意し、モノラルアンプを購入するよりも、はるかに効率よく高音質化が測れます。プリ部のボリュウムや設定は、マスターに完全に同期されるので、使い勝手も抜群です。
Features
| 出力40W×2(ウルトラリニアモード)を実現したクラスＡ動作の真空管アンプ | |
| KT88ハイパワー管×4、オートバイアス機能、カソードフィードバック(KNF) | |
| トライオードモードとウルトラリニアモードを本体ボタンから即座に切り替えることが可能 | |
| PCBにはCANORプレミアムCMT™テクノロジーを採用 | |
| リレーアッテネーターによる完璧なチャンネル・セパレーション、各チャンネルの独立したブロック、1dBのゲインコントロール、63dBの最大減衰量 | |
| 独立電源のコントロール部 | |
| 高い静電容量を持つフィルターコンデンサーが、スピーカーから正確でタイトな低音を引き出します | |
| 信号経路には高品質のポリプロピレン・コンデンサーのみを採用 | |
| アラジンによって選択、マッチングされた平均以上のパラメーターを持つ真空管のみを採用 | |
| 将来モノブロックとして使用にすることで、チャンネルあたり80Wの出力を確保可能 |
Specifications
| 型番 | AI 1.10 BLK(ブラック仕上げ) |
|---|---|
| AI 1.10 SIL(シルバー仕上げ) | |
| 出力 | 40W×2 / 4.8Ω(ultralinear) |
| 20W×2 / 4.8Ω(triode) | |
| ゲイン | -30dB (@ 8Ω) |
| -28dB (@ 4Ω) | |
| 入力感度 | 500mV |
| 周波数帯域 | 10～50,000 Hz ±0.5dB/5W |
| 入力インピーダンス | 30kΩ |
| 入力 | RCA Stereo×５ (モノブロックモード時は使用不可) |
| XLR Stereo×２ (モノブロックモード時のみ使用可能) | |
| THD | < 0..05% / 1kHz,5W |
| SN比 | > 95dB |
| フィルタリング容量 | 2,200μF / 500W |
| ダンピングファクター | 9 @4Ω(インピーダンス測定値) |
| 10.5 @8Ω(インピーダンス測定値) | |
| 使用真空管 | KT88×４ / 12AX7×１ / 12AT7×２ |
| 電源 | 100V 50-60Hz 375VA |
| サイズ | W435×H170×D485mm |
| 重量 | 26.0kg |
