FINK team logomark

Still an unknown brand.
But the world's most famous speaker consultant has finally launched his own brand.



BORG Episode2

¥6,600,000 税込

2024年7月1日発売 ※受注生産

LITTLE CHANGE, BIG EVOLUTION

FINK teamのBORGが発売された2018年から本国で発表されてから5年が経過しました。
多くのスピーカーメーカーやユニットメーカーの設計を請け負っているFINK teamにとって、この5年という歳月は普通のメーカーでは考えられないほど膨大な経験の蓄積を与えました。その全てが注ぎ込まれてアップグレードされたのが、BORG episode2です。

しかし、蓋をあけてみれば変更されたのはベース部とネットワーク回路、そしてターミナル部の3か所のみでした。それほど既存のBORGの完成度は高かったのです。けれどもフィンクはいいます。「私たちは隅々まで改良するところはないかを研究しました。外観はほとんど差がありません。しかし、新しいepisode2を聴いていただければ、この5年の我々の進化がどれほどのものかをすぐに感じ取っていただける事でしょう。」一般的なモデルチェンジは外観の変更や、時には新素材を使って新しくなったことをアピールします。しかし、FINK teamにはそんなことは必要ありません。サウンドのみで勝負。カールハインツ・フィンクの設計にプロモーション的要素は一切ありません。

もちろん、既存のBORGをご愛用中のお客様はアップグレードする事も可能です。

ENCLOSURE

FINK teamのスピーカーを語る上で最も重要な要素のひとつがエンクロージャー構造です。一般的なスピーカーのキャビネットは、構造的に顕著な共振があり、スピーカーのS/N比を低下させます。FINK teamでは、スピーカー性能のうち、この共振を非常に重要視ししています。静かなキャビネットを設計する事こそ、レコーディングの低レベルなディティール再生において決定的な意味を持つからです。色付けを減らし、ステレオイメージの焦点も改善される事で、結果リスナーの疲労をも軽減するのです。

BORGはパネル・ダンピングによって、自然素材を使用しつつ問題を解決しています。パネルの共振を全て通過帯域外に押しだす事は不可能です。よって代わりにダンピングすることでその振幅を可聴帯域以下に抑えます。それを実現するのが、FINK teamが開発し特許も取得している厚みのあるMDFパネルと、内部摩擦によって振動を熱に変換するダンピング層を組み合わせた多層構造キャビネット。パネルの構成を変えながら、マスダンパーを最適な面に設置し、特殊なブレース構造を形成します。世界最高レベルのCOMSOLモデリング及びレーザースキャニングは、キャビネットの設計をさらに進化させる事に役立っています。たとえば、10.25インチのドライバーをマウントするためには、キャビネットに開口部をあける必要があります。非常にリジッドにマウントしているにも関わらず、不要な振動が見つかりました。もちろん通常の測定では発見できませんが、高精度なレーザースキャナーで見ると一目瞭然です。ドライバーマウントの後方に金属製の固いリングを取り付ける事でこの問題を解決し、S/N比を向上させる事に成功しました。

このキャビネットは、5年たった今でも完璧な設計でした。基本改良する所はなかったのです。しかし唯一変えた箇所がありました。オリジナルBORGは直立していましたが、episode2はわずかに後ろ側に傾けています。これはイメージングとサウンドステージを大きく向上させる事に繋がりました。


Crossover Network

クロスオーバーはパッシブスピーカーの心臓部であり、新世代のBORGにとって最大の変更点です。基本的なクロスオーバーは4th order acoustic Linkwitz-Riley(LR4)です。LFとHFの間にタイムディレイが加えられています。ウーハー部には変わらず空芯タイプ(インピーダンス補償のためラミネート鋼芯)が用いられています。音のよい部品というのは測定では絶対に見つける事ができないので、正しいものを選択するために膨大な数のコンポーネントを試聴しました。

その結果、以前使用していたムンドルフ製のポリプロピレン・フィルムコンデンサ(150μF)から、12個の並列シングルMKTコンデンサに変更されました。PPベースの一体型コンデンサより低損失化に成功しました。

さらに、ツィーター部は新たにトランスを使用して、HFユニットの感度をウーハーレベルに調整することにしました。ツィーターレベルは6dB下げる必要がありますが、以前はこれを最高品質の抵抗で行っていました。それでも抵抗は音をほんの少し変えてしまうため、トランス採用による音の改善は本当に大きなものとなりました。トランスはドイツ製のHQフェライトコアで、最高の機械的ダンピングを得るためにワックス・ポッティングタイプとなっています。

トランスはレベルだけでなくインピーダンスも変化させるので、ツィーター用のメインコンデンサの値も低くすることができました。このコンデンサもあらゆる製品を試聴した結果、デンマークの専門メーカーであるDUELUNDの新タイプ(PPとシルバーのハイブリッド)にたどり着きました。AMTのフィルターはオリジナルBORGの設計に比べてさらにシンプルにすることを可能としました。
クロスオーバーはキャビネット底部の空洞に設置されています。




BORGのインピーダンスは、”偽りの感度“を得るような事はしていません。世の中のハイエンドスピーカーは公表インピーダンス6Ωや8Ωとしながらも瞬間的には2Ωといった数値まで下がってしまい、駆動するアンプに多大な負担を強いる製品も多くありますが、BORGは2.83Vで87dB/1m、平均インピーダンスで10Ω、最小でも6.5Ωを保証するというアンプにとって容易な負荷を実現しています。BORGを鳴らすために駆動力に特化したアンプを選ぶ必要はありません。心から惚れ込んだ音色、サウンドのアンプを選ぶことができるのです。


TERMINAL PANEL / CONTROLS

外観の豪華さではなく使い勝手と音質を追求したスピーカーターミナルは、一般的なの真鍮製ではなく低抵抗で接続性の高い無垢の銅をニッケルメッキした重量級です。オリジナルBORGでは4つの調整機能を搭載していましたが、5年間のフィードバックからepisode2では2つのコントロールのみになりました。メカニカルスイッチはよりシンプルなブリッジタイプに変更されています。最も使用される頻度の高かったダンピングコントロールはそのまま残っています。ツィーターとプレゼンスコントロールはコンシューマー用途では使いにくいと判断し、両者を組み合わせた新しいHFコントロールに変更されました。直列抵抗の変更やコンデンサの追加はここでは行いません。



〇DAMPING

アンプのダンピングファクターの違いに合わせて適応させる事が可能です。
1:ダンピングファクターの高い現代のトランジスタアンプ(標準設定)/2:ダンピングファクターの低い多くのビンテージアンプやクラスDアンプ。または低周波に問題がある部屋へ設置する場合/3:真空管アンプに使用する場合(※1と2は全トランジスタアンプに使用可能。3は真空管専用)

〇HIGH

1kHzから10kHzの間でレベルを変化させ、トーンバランスをわずかに調整します。最も大きく変化するのは2kHz付近で、サウンドを少し「前へ」または「後ろへ」調整することが可能です。変化はわずか±0.2dB程度ですが、部屋ごとや接続したアンプごとにお好みに合わせて変化させる事が可能です。


AMT HF UNIT

ツィーターには、オスカー・ハイル氏が確立した原理に基づいて動作するエアーモーション・トランスフォーマー(AMT)を採用。FINK teamとムンドルフ社で共同開発したBORG専用のオリジナルAMTは、厚さ25μm(0.025mm)のプリーツ加工されたカプトン振動板に、50μm(0.05mm)のアルミニウム・ストリップを組み合わせたものです。カプトンは優れた内部ダンピングを持っており、驚異的な低歪みを実現します。高精度な製造のために、独自のエッチングプロセスを開発し長期間によるテストを積み重ねて振動板の構成を最適化する事に成功しました。25μmの厚みは非常に薄く感じますが、世の中に存在するAMTユニット素材の中では厚い部類に入ります。そのためマグネットは一般的なAMTに比べて数倍のパワーを持っており、さらにコイルはダンピング層を設けてカプトンに接着されています。

10.25インチドライバーとの2ウェイを実現し、平均より低い1600Hzのクロスオーバー周波数に設定が可能となるよう、6464㎟もの表面積をもつ超大型のAMTドライバーがBORG専用に開発されました。周波数特性は30kHzまで容易に到達し、歪の低さは驚異的です。AMTのインピーダンスはほぼ一定であるため、クロスオーバーの設計を簡素化できる事も大きなメリットとなっています。このオリジナルAMTは、FINK teamがあるエッセンの工場でひとつひとつ丁寧に組み立てられ、歪みが最も少なくなるように調整されます。 キャビネットからツィーターをデカップリングさせるために、フローティング・スクリューによって振動がツィーターに伝わるのを防ぐ特別なマウント方法が採用されています。


MID/BASS DRIVER

80年代以降世界のトレンドはスリムなボディに、小型化したユニットを複数用いるという手法となりました。8インチ、6.5インチ、5インチとユニット径が変化していき、さらには4インチのミッドレンジユニットを搭載するようになりました。同時にツィーターは19mmから、25mm~29mm程度へ移行しました。使われる素材も近年ではセラミックやベリリウム、アルミといった金属製ユニットが当たり前になりました。このような手法や素材の変化にはもちろん狙いがあり、空間表現や定位の良さ、低域のハイスピード化と量感の両立などがあげられます。しかし、そこには不利になる要素も多く存在しているにも関わらず、世界中がその他の手法を検討する事もなく、当たり前のように”トレンドの中”で設計を行っているのです。

FINK teamは約40年間あらゆるブランドのスピーカーやユニットそのものの設計を行ってきました。もちろん金属素材も長年開発しており、その膨大な研究データは他社の追従を許しません。そこで、自らのスピーカーブランドを立ち上げるにあたり流行を追うのではなく、もう一度全ての素材の可能性を見つめなおし、あらゆる研究を行いました。COMSOLのような最新シミュレーションツールを使えば、あらゆる素材を理想的な形状にする事が可能です。そして出された結論は、紙(パルプ)素材は使い方を間違わなければ現在でも最高の素材であり、素晴らしい設計のパルプコーン・ドライバーはあらゆる要素で他の素材の上をいくだけでなく、過去に例のない最高のユニットに昇華できるという事でした。


BORGのために開発した10.25インチのオリジナルドライバーは、アルミダイキャスト製のシャーシとボイスコイルフォーマ部が通気されており、低いエアースピードを実現する事で歪と圧縮を低減します。コントロールとパワーハンドリングを向上させるために3インチのボイスコイルと共に、低質量の硬いペーパーコーンと、ローヒステリシス・サラウンド(ギャザーエッジ型)を採用しました。センターポールに搭載されたアルミニウム・ショーティング・リングが位置よるボイスコイルのインダクタンス変化を抑え、ボイスコイル電流による磁束の変動も低減します。

カールハインツ・フィンクが開発した10.25インチのパルプ・ドライバーは、開発から5年がたった今でもダイナミクスと自然なサウンドを実現する傑作ドライバーです。つまりオリジナルBORGから変更する箇所はなにもなかったのです。

SPIKES / DOMES

BORGにはFINK teamが設計し、オーステナイト系304非磁性ステンレスから加工した専用スパイクが付属しています。耐久性、精密加工性、耐環境性に優れたこのスパイクはBORGから最高の性能を引き出すだけでなく、フローリングなどに傷をつけたくない場合は、先端部をドーム型に変更する事も可能となっており、ユーザーはインシュレーターなどを別途用意する必要がありません。数多くのスピーカー設計を請け負ってきたFINK teamならではの配慮と言えるでしょう。

image FINK team BORG

QC CONTROL / MEASUREMENT ANALYSUS SYSTEM

如何に素晴らしいスピーカーを設計しても、生産時にプロトタイプと同等のクオリティで生産できなくては意味がありません。カールハインツ・フィンクはFINK teamのQCを「異常レベル」という言葉で表現しています。全てのスピーカーの測定値を保存しているだけでなく、クリッペル社の最高QCシステムを用いて、全ドライバーのボイスコイル位置まで測定する徹底ぶりです。BORGに使用する全ユニットはもちろんキャビネットまでも自社内で製造しており、この一貫したQCがあるからこそ、最高の2ウェイシステムであるBORGが実現できるのです。

またFINK teamは世界最高の解析システムを持っている事でも知られています。しかし、これらの測定機を導入している理由をフィンクはこのように語ります。測定機はある一定のレベルまでスピーカーを仕上げる時間を短縮できる事にこそメリットがあります。技術的な最適化を短時間で行えるのです。しかし、機械ではそこまでしかできません。技術的な部分を最適化できれば、心をこめてスピーカーを聴き、調整する時間をより多く確保する事ができます。たとえば、適切な位置に適切なコンデンサを使用すると、突然スピーカーが歌い出すのです。これは機械の測定では絶対に導き出せない答えなのです。


COLORS

4種類のスタンダードフィニッシュ(①ホワイト/スティールグレイ、②アマーラエボニー/ブラック、③アメリカン・ウォルナット/ホワイト、④マットブラック/ブラック)を用意しました。また特注色も選択可能です。販売店にご相談ください。



UPGRADE PROGRAM

BORG episode2のサウンドの進化は、その場で聴き比べなくてもわかるほど大きなものとなりました。変更点はベース部とベース部に収められたネットワーク回路。そしてターミナル部と内部配線です。そのため、BORGのご愛用者様はBORG episode2にアップデートしていただく事が可能です。エージングの終わっているBORGはアップデートする事ですぐに真価を発揮し、傑作AMTユニットと38cmドライバーがさらに軽やかに、そして鮮やかに奏でるサウンドに感動していただけるに違いありません。お申込み方法は弊社または販売店までお問い合わせください。


Specifications

型番 BORG E2 (ボーグ・エピソード2)
型式 2ウエイ・バスレフ型
ユニット 1×6464㎟ オリジナル AMTユニット
1×260mm オリジナル・パルプコーン(76mm径ボイスコイル)
周波数特性 32Hz ~ 35kHz(-10dB)/ 41Hz ~ 30kHz(-6dB)
能率 87 dB @ 2.83 V / 1 m
全高調波歪 < 0.2 % THD @87dB SPL
クロスオーバー 1600 Hz
平均インピーダンス 1Ω以下
最低インピーダンス 6.5Ω@20kHz/td>
サイズ H1050×W300×D400mm
重量 52.0 kg / 台
セッティングスイッチ ツィーターレベル/ウーハーダンピング
ターミナル バイワイヤ接続対応(QED製ジャンパーケーブル付属)
仕上げ ホワイト/スティールグレイ、アマーラ/ネクステル・ブラック、アメリカン・ウォルナット/ホワイト、マットブラック/ネクステル・ブラック、その他3種類の特注色あり

BORGからのアップデート価格: \1,650,000 / ペア(税込)


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