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Beauty and clarity, from recording to reality ... the world's oldest of RCM manufacture.

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PRODIGY “LIGHT”

Record Cleaning Machine

¥209,000 税込

2023年7月25日発売予定

創業者キース・モンクの後を継いだ息子のジョナサン・モンク(Jonathan Monk)によって改良された新型スレッドレスチップ。糸によるバキュームが必要なくなり故障率が劇的に下がったことと、シンプルな使いやすさを手に入れた新生KEITH MONKSのクリーニングマシーンの評価は、PRODIGYの登場によってさらに確固たるものとなりました。

本体の素材は非磁性かつ経年変化の少ない竹素材を使用し、レコード片面の洗浄は3分程度で完了。なんといっても驚くのは溝をトレースしながらバキュームを行う独自アームです。この使い勝手の素晴らしさは圧倒的。特別な1枚ではなく、手軽に最高のクリーニングを行える、まさにPRODIGY(神童)なレコード洗浄機が誕生したのです。2022年にはレコード側面にも対応しポンプも強化されたJAPAN LIMITEDに進化し、日本でも大きな反響をいただきました。
新たに発売となるPRODIGY LIGHTは、キャビネット構造と付属品を見直したハイコストパフォーマンス・モデルです。

PRODIGY JAPAN LIMITEDと比べると簡略化された箇所が多いのも事実ですが、それでも独自のバキューム方式による使い勝手と、洗浄能力は健在です。価格差を考えると魅力的な選択肢となるのは間違いありません。

PRODIGY JAPAN LIMITEDとの違い

  • キャビネットの高さを約半分にして、コンパクト化を実現。それに伴い小型ポンプとモーターを採用する事で、片面にかかる処理速度が30秒ほど長くなっています(片面3分ほど)。また、薄くするため底面に開口部を設けた事で、動作音がJP LIMITEDと比較すると多少大きくなりましたが、それでもライバル機と比べると静かな事に違いはありません。
  • レコードやデジタルディスクの側面に付着してしまうクリーニング液の拭き取りに対応したDew Drop2が省略されました。
  • 3枚付属していたレーベルガードは最も使用頻度の高い、100mm(LP用)のみの付属となりました。
  • JAPAN LIMITEDに付属していたEco|RollerとdiscOvery12 precision vinyl(ブラシ)の代わりに、新開発の簡易型Eco|Rollerが付属となりました。

簡易型Eco|Rollerと交換用スレッドレスチップ



付属の100mmレーベルカバー


 

独自アームの素晴らしさ

溝ごとにバキュームできるという事は、レコード全面をバキュームする必要がなく、ノズルが細いので静音設計が可能というメリットがあります。また、ベルベットを用いたバキュームシステムは、1枚目は綺麗でも枚数を重ねると汚れがベルベットに溜まるだけでなく、1日に何十枚もクリーニングするとベルベットが濡れてしまい、レコードには薬液が線状に残るという問題を抱えています。これをキース・モンクスでは再汚染と呼んでいます。薬液が残ってしまう事がないのが、PRODIGYのすごいところなのです。

Eco |Roller(エコローラー)と名付けられた専用ブラシを盤面に配置し、垂らすように薬液をレコード盤に散布します。このエコローラーが長年の研究が活かされた素晴らしい洗浄性能を持っているのは言うまでもありません。LPを装着したら独自のアームをレーベルカバーの上(内周)にセットすると自動で外周に向かってバキュームを開始します。その間に、20秒程度Eco|Rollerで洗浄します。その際、真空状態を作り出す事で薬液が流体クッションの役目を果たし、アームは盤面から少し持ち上がった状態で薬液を吸いあげます。このメリットは盤面を傷つける事がないばかりでなく、先端のチップを360度方向からセルフクリーニングしながらバキュームを行えることにあります。そして、アームは外周までいくと、レコード盤から自動で外れます。時間は片面でおよそ3分。まったく苦にならない時間といえるでしょう。つまり、キース・モンクスのバキュームアームは、100枚洗っても盤面に薬液が残る事はありません。またセルフクリーニングを行いながらバキュームを行うので、先端チップの寿命は1000枚以上。交換用チップは1つ付属しており、追加チップも ¥7,700 2個入り(税込)で購入可能です。

※外側に向かって段差があるLPや盤の生産精度によっては、最外周までアームが動かない場合があります。その場合は手で外周をバキュームして、終了させてください。

4種類の完璧なクリーニング液

キース・モンクスは、イギリスのBBCと共同で開発した初代マシーン以来、BBCだけでなく大英図書館と米国議会図書館に正式採用され続けています。ここ日本でもLPの全盛期はNHKの各スタジオで正式採用されていました。この信頼を支えているのが、クリーニング液の素晴らしさです。標準で250ml付属するdiscOvery 33/45はレコード専用。さらにdiscOvery 78は、シェラック盤専用のクリーニング液です。また、カビがひどいレコード用には、強力なdiscOvery BreakTheMold(BTM)も用意されています。そして4種類目が、SACDやBlu-rayといった光ディスク専用のdsicOvery Digital。油分などの汚れや静電気から解放されたサウンド、画質の向上は想像以上です。もちろん環境を汚染するような素材やアルコールは一切使われていません。キース・モンクスは、マシーン自体の性能とクリーニング液の素晴らしさによって、現在まで続く圧倒的な信頼感を得たのです。

静かさと簡単なメンテナンス

レコードクリーナーには様々なタイプが存在しますが、近年では最終的にバキュームすることが大切であるという事が常識となってきました。不織布などで拭き上げる方法は、溝の奥底の汚れを取り切れないばかりでなく、擦ることで静電気を発生させてしまうデメリットを持っています。また乾燥タイプも、せっかく浮いた汚れを盤面に戻してしまう可能性があります。つまり、クリーニングで浮かせた汚れを、薬液と共にバキュームで吸い取ることこそ、汚れを盤面に残さないという1点において、もっとも大切なことなのです。



しかし、バキューム式にも大きなデメリットが存在しました。薬液が線状に残ってしまう問題と、バキューム音が大きいという点です。この2点をキース・モンクスでは独自アームによって解決しています。そして、もうひとつの問題が汚れた廃液の処理方法です。本体に液体を貯めて排水ホースで液体を放出するタイプが多いのですが、それでは本体の内部に汚れが溜まっていても、掃除するのは困難です。しかし、PRODIGYは違います。吸い上げられた廃液は、本体右側のボトルに溜まっていきます。このボトルは持ち上げる事ができ、下部を回転させ簡単にボトルを取り外す事ができます。そのまま廃液は捨てる事ができますし、ボトルを水洗いするのも容易です。

洗浄能力の高さと使い勝手の良さだけでなく、メンテナンス性まで完璧。これがキース・モンクス50年の歴史が生み出した傑作クリーニングマシーンPRODIGYなのです。

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discovery 33/45(250ml) / Eco Roller(洗浄用ファイバー) / レーベルカバー / 交換用チップ / 電源アダプター




Specifications

型番 PRODIGY LIGHT
価格 ¥209,000 税込
重量 4.5Kg
サイズ W550×H180×D238mm(付属のカバー含む)
付属品 discOvery 33/45 250ml(約LP50枚分)、Simplified Eco Roller洗浄ブラシ、ラバークランプ、レーベルカバー×1、交換用チップ×1


●別売りオプション
discOvery 33/45(¥7,700 税込) 1000ml
discOvery 78(¥7,700 税込) 1000ml
discOvery BTM (¥7,700 税込) 500ml
discOvery Digital(¥7,700 税込) 500ml
交換用洗浄ブラシ:Eco Roller(¥17,600 税込) 本体+ファイバー3本付属
交換用ファイバー:Fiber 6(¥11,000 税込)ファイバー6本セット
交換用洗浄ブラシ:discOvery12 precision vinyl(¥16,500 税込)
交換用先端チップ:Threadless Tip(¥7,700 税込) 2個入