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Still an unknown brand.
But the world's most famous speaker consultant has finally launched his own brand.

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BORG

¥5,500,000 税込

2022年3月25日発売発売 ※受注生産

FINK TEAM NEW 2WAY LOUDSPEAKER “BORG”

FINK teamの取り扱い発表と共に日本でも発売を開始したKIM(キーム)は、予想を超える反響をいただきこの1年で多くのお客様にお届けする事ができました。KIMを選んでいただけたお客様の感想は皆似ています。「現代的なスピーカーの解像度を持っているのに、どこか懐かしい。音ではなく音楽そのものに没頭できる。とにかく音楽を楽しく聴ける。」
・・・あらためて良質な2ウエイ・スピーカーの素晴らしさが世界でも日本でも再確認され始めました。

KIMの発売から半年が経過した頃から、上位モデルのBORG(ボーグ)も聴いてみたいというお声を沢山いただけるようになりました。より高級な2ウェイ・スピーカーです。クロスオーバーには絶対的に問題があり、音響パワーと群遅延の発生からは逃れられません。つまり、ユニットが少ないと群遅延やパワーレスポンスの問題を少なくできます。しかし、より大きなウーファーを搭載した2ウェイ・スピーカーは、ドライバーの設計、キャビネットの設計、ユニットの配置にいたるまで、より多くのユニットを搭載したスピーカーを設計するよりもよほど困難です。260mmという比較的大きなウーハーを搭載しながらも2ウェイに拘りを持って設計されたBORG。その音は2ウェイだから実現できた音だと瞬時にわかるほど衝撃的です。

お待たせしました。2019年のミュンヘンショウで聴き、心から感動したスピーカーをやっと日本のお客様にご紹介できる事になりました。FINK team BORGを日本でも発売開始いたします。

ENCLOSURE

FINK teamのスピーカーを語る上で最も重要な要素のひとつがエンクロージャー構造です。一般的なスピーカーのキャビネットは、構造的に顕著な共振があり、スピーカーのS/N比を低下させます。共振を自然界に存在しないマテリアルをエンクロージャーに使う事で排除する事も可能ですが、人間は恐ろしい感覚をもっており、わずかな違和感は音楽を再生する上で無視できないものです。BORGはパネル・ダンピングによって、自然素材を使用しつつ問題を解決しています。

パネルの共振を全て通過帯域外に押しだす事は不可能です。よって代わりにダンピングすることでその振幅を可聴帯域以下に抑えます。それを実現するのが、FINK teamが開発し特許も取得している厚みのあるMDFパネルと、内部摩擦によって振動を熱に変換するダンピング層を組み合わせた多層構造キャビネット。パネルの構成を変えながら、マスダンパーを最適な面に設置し、特殊なブレース構造を形成します。世界最高レベルのCOMSOLモデリング及びレーザースキャニングは、キャビネットの設計をさらに進化させる事に役立っています。たとえば、10.25インチのドライバーをマウントするためには、キャビネットに開口部をあける必要があります。非常にリジッドにマウントしているにも関わらず、不要な振動が見つかりました。もちろん通常の測定では発見できませんが、高精度なレーザースキャナーで見ると一目瞭然です。ドライバーマウントの後方に金属製の固いリングを取り付ける事でこの問題を解決し、S/N比を向上させる事に成功しました。

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AMT HF UNIT

FINK teamとムンドルフ社で共同開発したBORG専用のオリジナルAMTは、厚さ25μm(0.025mm)のプリーツ加工されたカプトン振動板に、50μm(0.05mm)のアルミニウム・ストリップを組み合わせたものです。カプトンは優れた内部ダンピングを持っており、驚異的な低歪みを実現します。高精度な製造のために、独自のエッチングプロセスを開発し長期間によるテストを積み重ねて振動板の構成を最適化する事に成功しました。25μmの厚みは非常に薄く感じますが、世の中に存在するAMTユニット素材の中では厚い部類に入ります。そのためマグネットは一般的なAMTに比べて数倍のパワーを持っており、さらにコイルはダンピング層を設けてカプトンに接着されています。

10.25インチドライバーとの2ウェイを実現し、平均より低い1600Hzのクロスオーバー周波数に設定が可能となるよう、6464㎟もの表面積をもつ超大型のAMTドライバーがBORG専用に開発されました。周波数特性は30kHzまで容易に到達し、歪の低さは驚異的です。このオリジナルAMTは、FINK teamがあるエッセンの工場でひとつひとつ丁寧に組み立てられ、歪みが最も少なくなるように調整されます。BORGのサウンドを聴いた時、ハイルドライバーらしいと感じると同時に、ハイルドライバーらしくないと同時に思うはずです。ここまで音に厚みがあり、リアルなサウンドを披露するAMTドライバーは他にはないからです。

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MID/BASS DRIVER

80年代以降世界のトレンドはスリムなボディに、小型化したユニットを複数用いるという手法となりました。8インチ、6.5インチ、5インチとユニット径が変化していき、さらには4インチのミッドレンジユニットを搭載するようになりました。使われる素材も近年ではセラミックやベリリウム、アルミといった金属製ユニットが当たり前です。このような手法や素材の変化にはもちろん狙いがあり、空間表現や定位の良さ、低域のハイスピード化と量感の両立などがあげられます。しかし、そこには不利になる要素も多く存在しているにも関わらず、世界中がその他の手法を検討する事もなく、当たり前のように”トレンドの中”で設計を行っているのです。

FINK teamは35年間あらゆるブランドのスピーカーやユニットそのものの設計を行ってきました。もちろん金属素材も長年開発しており、その膨大な研究データは他社の追従を許しません。そこで、COMSOLに代表される最新シミュレーションツールを使用して、もう一度全ての素材の可能性を研究しました。そして出された結論は、紙(パルプ)素材は使い方を間違わなければ現在でも最高の素材であり、素晴らしい設計のパルプコーン・ドライバーはあらゆる要素で他の素材の上をいくだけでなく、過去に例のない最高のユニットに昇華できるという事でした。

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BORGのために開発した10.25インチのオリジナルドライバーは、アルミダイキャスト製のシャーシとボイスコイルフォーマ部が通気されており、低いエアースピードを実現する事で歪と圧縮を低減します。コントロールとパワーハンドリングを向上させるために3インチのボイスコイルと共に、低質量の硬いペーパーコーンと、ローヒステリシス・サラウンド(ギャザーエッジ型)を採用しました。センターポールに搭載されたアルミニウム・ショーティング・リングが位置によるボイスコイルのインダクタンス変化を抑え、ボイスコイル電流による磁束の変動も低減します。
カールハインツ・フィンクが開発した10.25インチのパルプ・ドライバーは、ダイナミクスと自然なサウンドを実現する傑作ドライバーなのです。

Crossover Network

基本的なクロスオーバーのトポロジーは、24dB/octの減衰スロープを持ち、-6dBでクロスする4th order acoustic Linkwitz-Riley(LR4)です。インピーダンス変化の少ないAMTのおかげでクロスオーバーをシンプルにする事が可能で、抵抗や使用されるポリプロピレン・フィルムコンデンサなどは全てムンドルフが製作したBORGのための特注品です。もちろん使用されるコイルは全て空芯コイルが奢られています。

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BORGのインピーダンスは、”偽りの感度“を得るような事はしていません。世の中のハイエンドスピーカーは公表インピーダンス6Ωや8Ωとしながらも瞬間的には2Ωといった数値まで下がってしまい、駆動するアンプに多大な負担を強いる製品も多くありますが、BORGは2.83Vで87dB/1m、平均インピーダンスで10Ω、最小でも6.5Ωを保証するというアンプにとって容易な負荷を実現しています。BORGを鳴らすために駆動力に特化したアンプを選ぶ必要はありません。心から惚れ込んだ音色、サウンドのアンプを選ぶことができるのです。




SPIKES / DOMES

BORGにはFINK teamが設計し、オーステナイト系304非磁性ステンレスから加工した専用スパイクが付属しています。耐久性、精密加工性、耐環境性に優れたこのスパイクはBORGから最高の性能を引き出すだけでなく、フローリングなどに傷をつけたくない場合は、先端部をドーム型に変更する事も可能となっており、ユーザーはインシュレーターなどを別途用意する必要がありません。数多くのスピーカー設計を請け負ってきたFINK teamならではの配慮と言えるでしょう。

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TERMINAL PANEL / CONTROLS

外観の豪華さではなく使い勝手と音質を追求したスピーカーターミナルは、低抵抗で接続性の高い無垢の銅をニッケルメッキした重量級で、非常に握りやすく接続のしやすさに加え、長期間放置した後でも容易に緩める事が可能となっています。また設置される部屋や接続されるアンプに合わせて調整が可能な4つのコントロール端子を装備。どんなに優れたスピーカーでも、音響的に難しい部屋への設置では何らかの手伝いが必要です。しかし、一般的に販売されている吸音・拡散パネルを測定する事なく最適に設置することは大変難しいのが現状です。FINK teamは、理想的な残響時間と制御された低音を持つリスニングルームを一般家庭で再現することは難しい事を理解しているのです。

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〇DAMPING

アンプのダンピングファクターの違いに合わせて適応させる事が可能です。
1:ダンピングファクターの高い現代のトランジスタアンプ(標準設定) / 2:ダンピングファクターの低い多くのビンテージアンプやクラスDアンプ。または低周波に問題がある部屋へ設置する場合 / 3:真空管アンプに使用する場合(※1と2は全トランジスタアンプに使用可能。3は真空管専用)

〇MID/PRESENCE/HIGH

MID調整は、設置環境に合わせて、サウンドイメージをスピーカーの後方からリスナーに近づける事ができます。ライブな部屋ではマイナスに、デッドな部屋ではプラスに設定します。0.5dB程度の変化ですが広範囲に影響するため、重要な帯域をコントロールする事が可能です。また、プレゼンスはアンプやソース機器の特性に合わせて変化させます。音が若干ソフトに感じる組み合わせではプラスに、やや音がハードだと感じる場合はマイナスに設定します。この設定はMID設定と組み合わせる事でより細やかな調整が可能となります。HIGHはツィーターのレベルをわずかに変化させます。一般的なバランス調整、部屋との補正に使用します。

QC CONTROL / MEASUREMENT ANALYSUS SYSTEM

如何に素晴らしいスピーカーを設計しても、生産時にプロトタイプと同等のクオリティで生産できなくては意味がありません。カールハインツ・フィンクはFINK teamのQCを「異常レベル」という言葉で表現しています。全てのスピーカーの測定値を保存しているだけでなく、クリッペル社の最高QCシステムを用いて、全ドライバーのボイスコイル位置まで測定する徹底ぶりです。さらに、BORGに使用する全ユニットはもちろん、キャビネットまでも自社内で製造しており、この一貫したQCがあるからこそ、最高の2ウェイシステムであるBORGが実現できるのです。

またFINK teamは世界最高の解析システムを持っている事でも知られています。しかし、これらの測定機を導入している理由をフィンクはこのように語ります。測定機はある一定のレベルまでスピーカーを仕上げる時間を短縮できる事にこそメリットがあります。技術的な最適化を短時間で行えるのです。しかし、機械ではそこまでしかできません。技術的な部分を最適化できれば、心をこめてスピーカーを聴き、調整する時間をより多く確保する事ができます。たとえば、適切な位置に適切なコンデンサを使用すると、突然スピーカーが歌い出すのです。これは機械の測定では絶対に導き出せない答えなのです。

COLORS

4種類のスタンダードフィニッシュ(①ホワイト/スティールグレイ、②アマーラエボニー/ネクステル・ブラック、③アメリカン・ウォルナット/ホワイト、④マットブラック/ネクステル・ブラック)を用意しました。また特注でオリーブ/ホワイト(\5,200,000/税別)、アメリカン・ウォルナット/ブラック(\5,200,000/税別)、ハイグロス・ピアノブラック/ブラック(\5,600,000/税別)も選択可能です。

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左より ホワイト/スティールグレイ アマーラエボニー/ネクステル・ブラック アメリカン・ウォルナット/ホワイト マットブラック



Specifications

モデル名 BORG (ボーグ)
型式 2ウエイ・バスレフ型
ユニット 1×6464㎟ オリジナル AMTユニット
1×260mm オリジナル・パルプコーン(76mm径ボイスコイル)
周波数特性 32Hz ~ 35kHz(-10dB)/ 41Hz ~ 30kHz(-6dB)
能率 87 dB @ 2.83 V / 1 m
全高調波歪 0.2 % THD @87dB SPL
クロスオーバー 1600 Hz
平均インピーダンス 1Ω以下
最低インピーダンス 6.5Ω@20kHz/td>
サイズ H1050×W300×D400mm
重量 52.0 kg / 台
セッティングスイッチ ツィーターレベル/ウーハーダンピング/ミッド/プレゼンス
ターミナル バイワイヤ接続対応(QED製ジャンパーケーブル付属)
仕上げ ホワイト/スティールグレイ、アマーラ/ネクステル・ブラック、アメリカン・ウォルナット/ホワイト、マットブラック/ネクステル・ブラック、その他3種類の特注色あり

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