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Since 1992, Has been widely regarded as the manufacturer of the world's most advanced omnidirectional loudspeakers.

About GEMAN PHYSIKS

あなたが出演したYouTubeを見ました。御社にジャーマン・フィジックスの代理店になってほしい。

私がまだ20代だった2004年か2005年頃の話です。菅野 沖彦先生のご自宅を訪れた時、少年のように目を輝かせた先生が、導入したばかりのGERMAN PHYSIKS DDDユニットの魅力について興奮気味に語ってくれました。聴かせていただいた音楽がまた素晴らしかった。大御所と呼ばれる評論家の方が、いくつになってもオーディオと音楽について熱く語る。なんて素敵なんだろう、自分もこんな大人になりたいと願った大切な思い出です。彼らから送られてきたメールには何か運命的なものを感じました。

世界中のアワードを受賞している代表的なモデルであるHRS-130を早速取り寄せました。思い出は時間と共に美化されがちです。しかし、目の前に届いた外観だけでも一流品だと主張する美しいスピーカーから奏でられたサウンドは、「思い出」の音と比較してもさらに洗練されているだけでなく音楽の守備範囲も広がっており、とてつもない魅力を放っていました。再生される"声"には魔力すら感じます。他のスピーカーでは決して再現できないサウンドステージも圧巻。この無指向型DDDユニットの音に魅了されたらもう後戻りなどできません。心は決まりました。菅野先生も喜んでくれていると信じて。TAKTSTOCKはドイツGERMAN PHYSIKSの取り扱いをスタートいたします。

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Birth of GERMAN PHYSIKS

ドイツのジャーマン・フィジックスは、1992年にHolger Mueller(ホルガー・ミューラー)によって設立されました。しかしこの会社を説明するには1964年にアメリカのエンジニアであったリンカーン・ウォルシュが開発したウォルシュ・ドライバーまでさかのぼる必要があります。
ウォルシュ・ドライバーを搭載したOhm Acoustics 社のOhm F スピーカーは非常に高い評価を得ていました。1本のドライバーで37Hzから17kHzをカバーし、360度無指向に放射されるサウンドは、従来のマルチドライバー・スピーカーで発生していた時間遅延や位相誤差を完全に回避していたのです。

このスピーカーを聴いて感動し、購入した人物がいました。ドイツのフランクフルトの近郊マインタールで”Mainhattan Acustik”というスピーカー・ドライバーやスピーカーシステムを製造する会社を経営してたホルガー・ミューラーです。彼はこのスピーカーを聴いた時の感動をこう語っています。「このドライバーの音は、ダイナミクスさの弱さは否定できませんが、私が夢にまで見たサウンドでした。部屋全体がサウンドステージとなり、私はその一部となっていました。今でもその時の体験を思い出すと鳥肌が立ちます」

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しかし、このウォルシュ・ドライバーを搭載したOhm Fスピーカーは大きな問題を抱えていました。トップ部はチタン箔、中央部には焼戻しアルミニウム、ベース部にはフェルト紙を使用しており、コーン全体の重さが125gありました。現在のような強力なマグネットもない時代、Ohm Fスピーカーが最高の性能を発揮するには高価で強力なアンプが必要でした。また、ドライバーは複雑な構造をしており、ユーザーが大音量で再生すると比較的容易に壊れてしまいました。複雑な構造なため製造も難しくメンテナンスも困難だったのです。1972年の発売以降、特にアメリカで熱狂的なファンを獲得してきたこのスピーカーは84年に製造を停止しました。

従来のドライバーと比較してウォルシュ・ドライバーは数学的にも非常に複雑で、数多くのパラメータを最適化する必要がありました。コーン素材の物理的特性、素材の厚み、マグネットの強さ、コーンの形状(高さ、角度、最小と最大径)、終端部の特性などです。これだけのパラメータを実験的に最適化する事は不可能であり、ウォルシュのコンセプトは本当に素晴らしいものでしたが、ここで終わったかに見えました。ピーター・ディックスが登場するまでは。

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ピーター・ディックスは、ドイツの数学者、エンジニア、社会学者でした。彼はスピーカーのドライバーにまつわる様々な問題に興味を持っていました。彼が特に関心を寄せたのが、ウォルシュ・ドライバーでした。彼は、数学と工学のスキルを発揮して、ウォルシュのデザインをコンピュータでモデリングしました。ドライバーがどのように機能しているか、何が問題なのかを納得いくまで多くのパラメータを最適化しながら、試作品の設計に取り組みました。このプロセスには数年を要しました。

試作したドライバーをピーターはヨーロッパのスピーカーメーカー数社に紹介しましたが、どこも興味を示しませんでした。状況が変わったのは1990年。そう自宅でOhm F スピーカーを愛用していたホルガー・ミューラーに試作品を見せた時です。ミューラーはすぐにこのドライバーの可能性を感じ取り、デザインのライセンスを取得。そこから2年間、製品化に向けてデザインを改良する作業をピーターと共に二人で行いました。ついに1992年に準備は整いました。開発されたユニットはDDD / Dicks Dipole Driver(ディック・ダイポール・ドライバー)と名付けられました。ミューラーは新会社DDD Manufactur GmbHをマインタールに設立。ついに“GERMAN PHYSIKS”が誕生しました。最初の作品はDDDユニットと2つの20cmウーハーをアイソバリックに配置させ28Hzまでの再生を可能としたスピーカーでした。このBorderland(ボーダーランド / 左写真)と名付けられたスピーカーは、瞬く間に世界中で人気となったのです。


DDD(Dicks Dipole Driver)

ウォルシュ・ドライバーとDDDユニットの決定的な違い。それは単一素材で形成されているという事です。初代DDDユニットは素材に0.025mmのチタン箔を使用し、270Hzから21,500Hzまでをカバーしていました。単一でカバーできるという事は構造を単純化できる事を意味します。しかし、それでもユニットとして外的なダメージに弱いことと、生産性に弱点がありました。最新のDDDユニットは0.15mm厚のカーボンファイバー製に変更されており、再生周波数は190Hzから24,000Hzをカバーします。また、指で振動板を押しても全く問題ない強度を獲得しており、世界で最もトラブルの少ないユニットに進化しました。

images German Physiks DDDドライバー



もうひとつのウォルシュ・ドライバーとの違いが存在します。ピストンとヴェンディング・ウェーブによる放射という点はウォルシュ・ドライバーと同じです。しかし、DDDユニットにはモーダル放射と呼ぶべき第3の動作があります。

1:Pistonic (ピストン):200Hz付近での周波数では現在主流となっているスピーカーを構成するドライバーと同じく、ボイスコイルとドライバーコーンが一体となって往復動作を行います。

2:Bending wave(ヴェンディング・ウェーブ/屈曲波):200Hz以降では、DDDドライバーのコーン素材は非常に薄く柔軟なため、ボイスコイルが押されるとたわみ、開放端にむかって波が打ち出されます。ピストンからヴェンディング・ウェーブへの移行は数百ヘルツの範囲で段階的に起こります。

3:Modal (モーダル放射):約5,000Hzで定在波が発生。これはピストニック・ドライバーのように歪をおこすのではなく周波数特性が拡張します。いわば水に石を落した時にみえる波紋の同心円のようなパターンがコーン表面に形成されます。これらのひとつひとつが個別のサウンドラジエータのように機能します。

images German Physiks



DDDユニットはこの3つの放射動作をひとつのユニットで行え、しかもそのムービング・マス(移動質量)は3g以下です。これは最新のトィータードライバーの質量に匹敵しますが、DDDユニットは6.5インチのドライバーと同じだけの空気をわずか3g以下の移動質量で行えるのです。しかもDDDユニットのサイズは高さ15cm幅12.5cm。190Hzまで再生できるユニットとして想像を超える小ささと言えるでしょう。

想像してみてください。190Hz – 24,000Hzまでのおよそ7オクターブに及ぶ周波数を非常に軽い質量で、360度無指向に放射できる。こんなユニットは他にはありません。「目の前にステージが現れる---」様々なスピーカーで使われるこのフレーズですが、DDDユニットほどこの言葉が似合うユニットは存在しないのです。このドライバーはドイツの自社工場で熟練の技術者によって、ひとつずつ手作りされており、ひとつのドライバーを製作するのに6時間要します。その後厳しいテストをクリアしたユニットのみが96時間のプリエイジング・プロセス経過後に、厳格なペアマッチングが行われ、再び最終テストが行われます。社名にもなっているDDDユニット。このサウンドには一度聴いたら忘れられなくなる魔力があります。しかしその魔法は特別な何かではなく、自然なサウンドそのものなのです。

Hand Finished For Ultimate Quality & Designed for a Lifetime

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製品の外観は音と同じくらい重要であるため、すべてのキャビネットはドイツの熟練した職人によって手作りで仕上げられており、高級家具レベルの美しさです。多くのカラー、サテン/ポリッシュから選択できるため、オーダーから完成までにはおよそ10週間程度かかりますが、美しさのために妥協する事はありません。また、ドイツの製品に期待されるように、品質と信頼性は一流です。製品には25年以上の寿命を想定して設計された高品質部品のみを使用しています。たとえばDDDドライバーのサポートピラー、端子取り付けプレートや全てのネジには、耐食性の高いV4グレードのステンレス鋼が選択されています。このように長年ユーザーが愛用できる事も性能のひとつだと考えているのです。

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